フレッシュコンクリート検査
コンクリート構造物の安全を確保するために、使用材料の品質が重要なものの一つと考え、弊社では工事現場に納入されたフレッシュコンクリートの品質検査をおこなっています。
基礎部分は鉄筋コンクリートになっているのですが、コンクリートの型枠への打設前にフレッシュコンクリートを採取します。
フレッシュコンクリート現場試験は「コンクリートの現場品質管理に伴う採取試験技能者認定制度」の有資格者が行います。
検査はすぐにその場で行います。
【スランプ試験】
スランプコーンいっぱいにフレッシュコンクリートを入れます。
スランプコーンを引き上げた後に最初の高さからどのくらい下がるかでフレッシュコンクリートの軟らかさと流動性を調べます。
スランプ値が大きい(最初の高さからの下がりが大きい)ものは、柔らかいコンクリートということになります。軟らかすぎても固すぎても、分離抵抗性や作業性の面からよくありません。
【塩化物量測定】
使用するコンクリートの計画調合に用いた単位水量(W)を使用し測定、測定値と単位水量から、コンクリート中の塩素イオン量を計測します。
【空気量測定】
材料の中に含まれる目視できないほど微細な空気泡薬品を用いて測定します。
空気量が少ないと作業性が悪くなりますが、密実なコンクリートになります。
フレッシュコンクリートの温度もチェックします。温度が一定値以上の場合は納入させません。
【凝結試験】
コンクリートを練混ぜてから、時間の経過に伴って流動性を失い、次第に固くなる現象で、コンクリートの硬化時間(始発終結)を測定します。
1週間目の強度と4週間目の強度を測定します。
検査結果はご自宅のお引渡の際、書面にしてお客様にお渡しいたします。