戸建建築の基礎について
先週イーストリーフ富士見3丁目の基礎作業の動画を撮影してきました。
さて、動画は基礎の背筋検査を終えて、フレッシュコンクートを流し、整える作業からとなりますので、簡単にその前の作業をご説明させて頂きます。
弊社の基礎工事は、一般によく用いられるベタ基礎となります。ベタ基礎以外には布基礎がありますが、最近の住宅の多くがベタ基礎となっています。
基礎工事は、建物の基礎ですから多くの方がイメージされる通り、たいへん大事な工程です。基礎工事といえば、鉄筋を組んでいく作業、つまり配筋工事やその後のコンクリートの打設をイメージされると思います。
しかし、配筋工事をする前に捨てコンクリートに墨出しをする作業があります。これは、配筋工事の基準とする線を捨てコンクリートに表示するものです。
墨出しを終えてから、いよいよ配筋工事です。配筋は基礎の底にあたる底盤(コンクリートスラブともいう)を先に行い、その後、基礎の立ての部分にあたる立上り部分を行います。鉄筋と鉄筋は結束線で結んで固定します。これをしておかないとコンクリートを打設するときに、鉄筋がずれてしまうことがあるからです。
配筋工事の現場を見ると、写真のような塊を目にすることでしょう。これは、スペーサーブロックというもので、通称はサイコロです。
現場ではサイコロとかスペーサーと呼ばれています。このスペーサーブロックを鉄筋の下に敷くことで、鉄筋の下側のコンクリートの厚み(かぶり厚)を確保することができるので重要なものです。
基礎の立上り部のかぶり厚を確保するためにもスペーサーを使用します。
基礎配筋工事も、その他の工程と同様に設計図書(建物の図面)に沿って工事をしていくべきなのです。
基礎配筋工事のチェックポイントは多数ありますが、基本は設計図書と一致しているかどうかの確認です。現地で設計図書と1つずつ照合していく地道ですが、重要な検査を行う必要があります。
チェックポイントは、設計図書通りの位置、ピッチ(鉄筋と鉄筋の間隔)であるか、使用されている鉄筋の径(直径)が設計図書通りであるか、といった点です。
こういった作業を終え、基礎にフレッシュコンクリートを流して行きますので、弊社HP動画の建物の基礎工事・コンクリート編をご覧になられてみてください。