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利息の話

こんにちは。本店の千葉です。

 

住宅ローンに限らず、

お金を借りたら借入金額に加えて利息を支払っていかなければいけません。

この時期は子どもの入学金等の教育資金の名目でお金を借りる人が多くなるらしいですね。

 

では毎月の返済金額のうち、

元本と利息の配分はどうなっているのでしょうか?

仮に、借入金額3,000万円、金利3%、月々の返済金額100,000円で考えてみます。

 

まず金利は年利で表示されている事がほとんどです。

年利は1年間そのお金を借りていた場合に発生する利息の割合です。

なので1ヶ月に1回返済する支払いの場合の利息を計算するには、

1年分の利息から1日分の利息求めて、

月によって31日、30日、28日のいずれかを掛け算する必要があります

 

言葉だけじゃ分かりにくいので順を追ってやっていきますね。

 

手順① 3,000万円×3%=900,000円

3,000万円を1年間借りた場合の利息が900,000円です。

 

手順② 900,000円÷365日≒2,465円

1年間分の利息(900,000円)を365日で割って、

1日分の利息2,465円(後の計算が面倒くさくなるので

小数点以下を切り捨てました)を求めます。

 

手順③ 2,465円×31日=76,415円

1ヶ月を31日として、1日分の利息2,465円に31日をかけます。

この76,415円が1ヶ月分の利息です。

 

なので月々の返済額が100,000円の場合は、

100,000円のうち利息への支払いが76,415円

元本へは100,000円-76,415円=23,585円が充てられます。

 

次の月は借入金額(元本)が

3,000万円-23,585円=29,976,415円になっているので、

29,976,415円から1年分の利息を求めて

1日分の利息を出して1ヶ月分の利息を計算します。

 

ちなみに月々の返済額を120,000円にすると

120,000円-利息76,415円=43,585円が元本の返済に充てられるので、

次の月の元本は3,000万円-43,585円=29,956,415円になります。

 

この利息を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだと思います。

しかもこれは返済初期の利息です。

返済が進んで元本が減っていけば利息の占める割合も減っていくので、

当然元本の返済に充てられる分は増えていきます

 

これは元利金等返済という元金と利息の合計額が毎回一定の返済方法で、

住宅ローンの返済によく使われる返済方法です。

 

これとは別に元金均等返済という返済方法もあり、

こちらは返済額のうち元金に充てる部分を均一にして、

そこに毎回の借入残高から算出した利息を上乗せして返済していく方法です。

先ほどと同じように借入れ金額3,000万円、

金利3%を例にすると、毎月元金を100,000円返済していく場合で

100,000円+76,415円=176,415円が1ヶ月の返済額になります。

翌月は元本が3,000万円-100,000円=29,900,000円になるので、

これをもとにまた同じ手順で1ヶ月の利息を求めて100,000円を足すと返済額になります。

元金均等返済は元利金等返済に比べると元金の減少が早いので、

同じ返済期間なら元利金等返済よりも総返済額は少なくなります。

しかし返済初期の負担が重くなるため、必要月収も高くなります。

 

繰り上げ返済について

毎月の返済額とは別にまとまった資金を返済する方法が繰り上げ返済です。

利息を減らすにはとにかく元本を減らしていく事が大切ですが、

この繰り上げ返済は返済分が全て元本の返済に充てられるので

翌月以降の利息負担を大幅に減らせます。

特に返済の序盤は返済額に占める利息の割合が大きいのでその効果も大きいです。

 

ただし当然の事ですが、繰り上げ返済をすれば手元の現金が少なくなります。

そしてその分だけ日々の資金繰りが苦しくなります。

生活費が足りなくなったり、

急な出費に対応できなくて新たにお金を借りる事になってしまっては本末転倒です。

また、繰り上げ返済できる最低額や手数料は金融機関によってまちまちです。

少額の繰り上げ返済をやり過ぎて手数料が

割高にならないように注意する必要があります。

 

繰り上げ返済には借入期間を短くする「期間短縮型」と、

借入期間を変えずに毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」があるので、

目的や状況に合わせて上手に使い分けていきましょう。

 

 

お金を借りるというのはしないで済むならそれに越した事はないと思います。

でも家や車を買わないといけなかったり、

冠婚葬祭や入学金等、どうしても「今」まとまったお金が必要だという場面はあります。

そういった場面では利息を払ってでもお金を用意するのは致し方ないかもしれませんし、

後悔もしないと思います。

お金を借りる時は利息を意識して、

日々の生活とバランスを取りながら上手に付き合っていきましょう。

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